寝ても覚めても

あなたのことばかり。

Grandeurをいつの間にか全力でヨシヨシしてしまっていた話。

すっかり出遅れたが、Grandeurの感想を書こうと思う。

今までシングル発売前にラジオ等で先行して音源が解禁されたり、歌番組でパフォーマンスが初披露されたりと、何かをはじめて見たり聞いたりしたときに、その興奮をブログにぶつけたことは幾度となくある。(前科の数々はアーカイブからどうぞ)(誰が読みたいん...)

一方、いざ実物を手にするとそれで満足してしまって、特典映像を観たりして楽しんだとしてもその気持ちまで文章に起こそうとは思わなくなってしまう。これが普段の私。

 

だけど今回は違う。その大きな原因は去年11月にアップしたブログにある。

このときGrandeurに対して抱いた感想と今思っていることがあまりにも乖離していて、このギャップをどうしても放っておけなくなり、今こうしてGrandeurへの感情を文章にしている。今後、このブログの主はGrandeurに対してマイナス感情を抱いているんだと思われ続けるのは私の望むところではない。むしろ今、中の人はGrandeurが大好きだ。あろうことか、Snow Manの曲の中で最愛の曲になってしまった。

mylifeismymessage1052.hatenablog.com

 

上で引用したブログはGrandeur初披露を観た直後にその感想を書いたものだ。この内容を要約すると、

・Grandeurかっこいい

・Grandeurは第二のD.D. D.D.と方向性も曲調も歌割りの配分も似ている

・阿部くんにソロパートください

当時は特に3番目の感想がバカデカだった。そりゃ新曲かっこいいけどもうちょっとこう...なかった?っていう。阿部くんがバーンと抜かれたのって1番Aメロのフッフー♪とサビのどっかぐらいで(多分)歴史は繰り返されるなぁと思ったしキッシンで阿部くんが得た勢いがまたここで振り出しに戻った感すら受けた。キッシンのテレビラッシュのとき、あらゆる番組でキッシンを披露するうちに、ソロパートがなくて、ある種「独壇場」と言える時間を持たないはずの阿部くんがどんどんカメラ割りを獲得していく様を観ていたから、そことの落差を感じてしまっていたんだな、当時は。どんどん魅せ方がうまくなって、阿部担じゃない人も披露のたびにあべちゃんやばい!と盛り上がってくれて...という積み重ねというか、阿部くんのパフォーマンス自体もそれに対する周囲の評価も変わっていくのを見ていたから、それがまたゼロからのスタートになっちゃったみたいで悔しかった。要するに拗ねてたんです。いくら阿部くんのパフォーマンスが進化していたとしても、映らなきゃ、歌わなきゃみんなに伝わらないじゃんって。で、そのテンションであのモンペ全開のブログを書いた。(あれは間違いなく当時の本心なので、あれはあれで残しておくつもりです。ただ、かなり気持ちが変わったのでこの記事のリンクを追記しておこうと思います)

 

私の気が大きく変わったタイミングはやはりフル解禁のとき(=YouTubeでMVが公開されたとき)だった。

びっくりした。2番まで公開してくれると思わなかったし、阿部くん、2番のサビをソロで歌うし。てか歌割りの増え方がすごくて感動した。

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「困難に飲まれて傷ついた君の夢」「運命さえ超えた夢を掴みに行こう」どちらも阿部くんにぴったりの歌詞だと思った。たまたまだとは思うけど、どちらもネガティブな要素を含んでいるのが、阿部くんのあの儚げでやさしい歌声にマッチしている。困難に飲まれて傷ついた夢と、本来そうなるはずのシナリオ(運命)も超えてでも掴みたい夢。何かを主張したいときに、いったんそのネガティブな面を認めた上で、それでもなおこれがいいんだ、と主張を展開すると効果的、というのは有名な話だが、ここにもそれに通じるものを感じる。戦闘モード全開!バチバチ!かかってこいやァ!!!って感じの詞よりは、こういうちょっと影を感じる、勢いだけじゃなくて言葉の持つストーリー性で魅せるような詞の方が合ってる。

 

その後各所でパフォーマンスを見るにつれ、そのダンスにも惹かれていった。

(これめためたにカッコいいので、できることなら円盤に入れてほしかった...)

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私はダンス素人で詳しいことは全然分からない。手や足をつける?とかよく聞くがそれが何なのかもよく分かってない。

そんなズブの素人だから、Grandeurに出会って初めの頃は「なんかスゴいことやってる」ぐらいにしか思えなかった。カッコいいのは確かなんだけど、どこがどうスゴかったかと聞かれると、全部です...としか答えようがない。あまりにもハイレベルなことをしすぎていて、とんでもねぇ〜〜〜〜以上の感情が湧いてこない。

ただ、何度もパフォーマンスを観たりプロによる解説動画を観たりしているうちに、そのスゴさが具体的に、ぼんやりとではあるが分かってきた。

(私が観たのはこちら)

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個人によって工夫しようと思えばいくらでも工夫できて個性が出せる細かい振り、巧みな視線誘導、仕掛けられたギミックの数々、それを見事にこなす9人のポテンシャルの高さ......

阿部くんが「9人で1人の身体を動かしてダンスを踊っている感覚」と語っている(ニュアンス)意味も分かってきた。特に1番「逆境の先にあるAnswer」で9人がひとつの大きな装置を演じるかのような振り付けに顕著だ。

Snow Manメンバーの踊り方というのはひとりひとり個性が強い。ズブの素人でもわかるくらい全然違う。だから一見、Snow Manのダンスは個人戦にも見える(そういう見方をしてもおもしろいと思う)。でも、Snow Manの踊りの本質は団体戦だ。身長も体格も踊り方も年齢もバラバラの9人がひとつのチームとして踊るとこんなにも一体感があって、全体としてひとりの人間が踊っているようにすら見える。Snow Manの踊りの特徴として、とにかく揃って見えるということがあるが(CFBや君彼なんて特にすごい)Grandeurはそこの強みを過去最大級に増幅させた作品だと感じる。

観れば観るほどGrandeurが楽しくて、何回観ても飽きない。飽き性で一度リリース期間を終えると2ヶ月は自らその曲を観に行こうとしない私が(本当の話)、2月に差し掛かった今でもGrandeurをまだまだ観足りない!!と感じている。(大型歌番組が少ない時期だから、純粋に観た回数が少ないのでは...?とも思ったが、他の曲に比べてmvもプラクティス動画もマルチアングルも多く観直しているから、結果他の曲とトントンだと思う。)これを書いている今だって観たい。未だかつてここまでひとつの曲に対して前のめりになったことってあったっけ?と思い返すが、ない。

 さらに阿部くんに限って言えば、Grandeurの振り付けがすごくあっていると感じる。キッシンと同じ脚上げでも、決まった場所で脚上げするのではなく、フォーメーション移動も兼ねて脚を振り上げるところ(「創造せよ偽りのないジブンの道 Yes」の「Yes」のところ)なんか特に、脚の長さが遺憾なく発揮されていて大好きだ。Grandeurは全体的に動きが大きい振り付けなので、長い手脚と高身長を活かして大きくダイナミックに踊る阿部くんのスタイルと親和性が高いと感じる。

何より、踊っているとき本当に楽しそうなのだ。 過去最高難度で振数も多くてとにかく動きまくるこのダンスは、さすがのSnow Manでも踊ったあとゼェハァしてるしmvメイキングでは大量の酸素吸引が用意されてたほど。阿部くんは多分体力がある方ではないと思うので(ただし持久力はあると思う、一定レベルの力を長時間発揮し続けるのが上手な印象)Grandeurを踊るときは結構ギリギリの勝負をしているのではないかと思う。さっき言ったような、大きくダイナミックに踊ってみせる阿部くんのやり方だと余計に。D.D.やキッシンは計算され尽くした、ある種予定調和的な、演出された阿部くんを感じるのだが(そこの作り込みが毎回丁寧なのが好き)、Grandeurの場合、気力で乗り切ってる感があってゾクゾクする。'19年の音楽の日やハピライ終盤の阿部くんに近いものを感じる。

やっぱり出会ったときの衝撃がすごかったので、2019年音楽の日の「ひらりと桜」にします。これ観て阿部くんのパフォーマンスに惚れ込みました。(中略)もう本当に!このときの阿部くん!楽しそうなんです!緊張してるはずなのに、それすら気持ちと曲への愛で吹っ飛ばしてる感じがする!!!

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やっぱり今日の阿部くんは違う。明らかに見せ方が変わった。歌い方も変わった。三白眼を活かした鋭い目つきにゾクゾクする。それにひたすらびっくりしてたから2回一度のワンナイトしてるなんて2回目見るまで気付かなかった。もう正確に歌えてるどうこうの次元の話をしている場合ではない。気迫と気合いで乗り切る阿部くんを初めて見た。

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 CDTVライブライブのパフォーマンスの「困難に飲まれて傷ついた君の夢」なんて最高だった。カメラに噛り付くようにぐっと寄って、カメラの向こうにガツガツ思いをぶつけてくる感じ。

Grandeurに出会う前と後で阿部くんのパフォーマンスが変わった、と分析されている方がいてものすごく納得した。Grandeurがメンバーも巻き込んで本格的に制作され始めたのは10月のデビューコンサート後。それ以前とそれ以降のキッシンでは、確かに印象が違う。特に12月頭のFNS歌謡祭でのキッシンの阿部くんは革命だった。あれはもう本当に圧倒的にとんでもなさすぎて今でも咀嚼しきれていない代物なのだが、あれはGrandeurの影響を受けたからこそのパフォーマンスなのだと説明されると納得がいく。

 (そのブログ様を貼らせていただきます。深く丁寧に考察を展開されていらっしゃるのでぜひ読んでみて......)

snow-186cm.hatenablog.com

 これ以上語っても止まらなくなるのでGrandeurのダンスについて言及するのはこれで終わりにするが、最後にひとつだけ。Grandeurのダンスはとてもとても複雑なはずなのに、どこかキャッチーでもある。私と一緒にオタクしているダンス素人の母(阿部担)が「これなら踊れそう」とかとんでもないことを言い出したので「それ絶対外で言わないで」と強めに釘を刺しておいたのだが(実話)、確かに、はじめは複雑怪奇にしか見えなかったはずの振りが観るうちに不思議とキャッチーに見えてくる。それが母の「何か踊れそう」という感想に結びついたのではないかなんて思う(ちなみに母は君彼の振り付け講座を見て難しすぎと音を上げたレベルの人である)。視覚的には頭に残りやすいけど、簡単には真似できない複雑なことをやっている、というのがこの曲のポイントなのかもしれない。視覚的にも手に負えないと私みたいなダンス素人は「よくわかんない」で片付けてしまいかねないし、素人でも簡単に真似できると(それはそれで楽しいが)ダンスのプロ集団であるSnow Manが踊る意味が薄れてしまう。そこの絶妙なバランスがとれているのがいいなぁと。

(どうでもいい話だが私の好きな振り付けはサビの「It's a grandeur... Hey yeah...」のくだりとサビ前の銃を下に構えるような動きとイントロ・アウトロで横一列になるくだり。母は「take you to the sky」の「sky」の振り付け(両腕を鳥の翼のように広げるアレ)をいたく気に入っている。キャッチーゆえに「なんかすごい」で終わらず「ここが好き!」というポイントを素人でも見出すことができる楽しさがありがたい)

 

そしてついに実物が手元に届き、ずっと心待ちにしていたマルチアングル映像を観て、私は阿部くんにまた狩られて、いや、伐採されてしまった。体感1127万回目の伐採。

結論から言うと(以降ネタバレ注意)阿部くんはアウトロで口パクで「ありがとう」と言ったのだ。

youtu.be

この動画で(秒数指定してあります)佐久間くんが「KISSI'N MY LIPSでもあべちゃんはやってるから!」と言っているように、マルチアングルの中で阿部くんがカメラに向けてファンサをするのは恒例となっている。(てか佐久間くんあなたもキッシンではやってるからね!!?誰かツッコんで!!!)

 微笑んだり、投げキスしたり、ウインクしたり、その前科の数々は思い出すだけで顔が赤くなってしまいそうなほど甘さに満ちている。今までの私はそんな阿部くんを観て「やだもうこんなことしちゃって〜〜かわいい〜〜......」と悶えまくっていたのだが、今回に関しては「カッコいい」という感想がまず先に来た。ていうか現時点で抱いている感想も「カッコいい」なのだ。

これはファンの勝手な想像なのだが、阿部くんはマルチアングルを「自分を観てくれるファンに対してだけファンサできる格好の場所」と捉えていると思う。当然、マルチアングルは各メンバーをチャプター指定しないと観ることができない。阿部くんは、Grandeurの初回盤Bを手に取り、そのDVDを再生し、9人分のマルチアングルとディレクターズカット版のmv、特典映像が収録されている中で、阿部くんのマルチアングルを選んで再生し、しかも最後まできちんと観終えてくれた人にプライオリティを置いているのだ。

阿部くんのコンサートでのファンサがすごい、というのは有名な話だが(私はSnow Manのコンサートにまだ行ったことがないので先輩方の体験談を聞いたにすぎないが)、そのサービス精神がマルチアングルの場でしっかりと発揮されている。自分のマルチアングルを再生し最後まで観てくれた人は、きっと自分を普段から支えてくれている人もしくはこれからそうなるであろう人だということを阿部くんはよくよく分かっていて、だからこそマルチアングルでできる限界の範囲内で画面の向こうに思いを届けてくれた。私は勝手にそう解釈している。しかもGrandeurの発売日はデビュー1周年の2日前。Snow Manとともに駆け抜けたこの怒涛の1年間を思うと、ますますこのメッセージが沁みてくる。これは「あざとい」という言葉ひとつで片づけられるようなことではない。デビュー1周年を目前に控えた阿部くんからの、ファンに向けての全力のファンサだ。阿部くん、めちゃくちゃプロだ。アイドルだ。最高にカッコいい。計算を超えた気迫と気力のダンスの後に(ただこの間も要所要所でちゃんとカメラと目があっていて表情管理も完璧なあたり、アイドル根性を感じて痺れる)またこうして事前に考えていたであろう演出をぽんと入れてくるあたり、もうこちらとしては両手を上げるしかない。降参。一生ついていきます。

 

この日々の発見と興奮の積み重ねで、Grandeurは私の中で、Snow Man史上最愛の曲になった。

他の収録曲も良曲揃いで最高なので簡単に感想を書いておく。

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 Big Bang Sweet、最初に聴いたときに「これ阿部くんの得意分野なのでは...」と早々に察していたのだがやっぱりそうだった。岩本さんが「阿部はこういうのがやりやすいのかなと思う」と言っていた通り、甘くてポップな曲調とキャッチーで愛らしい振り付け、ショッキングピンクを取り入れた衣装に至るまで阿部くんにぴったりハマっていた。メイキングでは阿部くんの登場率が高くてびっくりしたし、この曲を気に入っていて自分に似合うと自覚しているのが見て取れるインタビューがしっかり収録されていて、えいべたんもこの曲は阿部くん推しなんだ...と思うとうれしかった。ピンクのフリフリが両肩についてる衣装を着こなせる27歳男性は奇跡。(時折登場する普段着っぽい衣装は絶妙にリアコ、阿部くんプライベートで本当に着てそう。胸元のチョコみたいなペンダントがかわいくてそこばっかまじまじ見ちゃう)

さくらうの愛らしさ・表現力がすごくてびっくりするし(曲に入り込む能力がずば抜けてる)ちょっと照れ気味な(個人の体感です)3Bもいいし振り付けてディレクションまでこなす岩本さんはかっこいいし曲を問わずゆったり優雅に踊る舘様はさすがだし康二くんはアイドル全開でかわいー!!となる。Snow Manが甘々な曲を歌うとこうなるんだ!って新発見で楽しい。何回も観ちゃうし聴いちゃう。

 

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ついにあのナミをが音源化!!!うれしい!!!しかもmvまで!!!

Snow Man、いつの間にカフェと倉庫とデカい客船を借りられるようになったの...と感動した。お金かかってる!客船の甲板(っていうのかな)で9人集まって歌うところなんてめちゃくちゃ絵になってる。まるで映画のワンシーン。

少々強引な()ストーリー展開でもそれなりに納得して見られるようになったのはSnow Man出演の作品に触れてきたからかな。 Snow Manファンが受けてる特殊な訓練ってこれのことか?(??)(初回盤Aの特典映像参照)

 

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すっごい好きです。Grandeurと並ぶくらい好き。阿部くんの表現に影響を与えた点とマルチアングルの件のことがあるからGrandeurが1位だけど、仮にそれがなかったらエビシンだったと思う。

もともとこういう「失って初めて気付いた大切さ」を歌った曲が好きだからというのが大きいけど(ちなみに嵐だとサヨナラのあとで、Tell me whyが好きです)、9人がそれぞれバラードを歌うとこうなるんだっていうのが分かる歌割りなのが本当にいい。全体としてソロ歌唱が多くて、ひとりひとりの声がしっかり聴けるのがありがたい...!

しょっぴが会報で「2年目のSnow Manは歌でも評価されるようになりたい」と言っていたけど、この曲はそれを叶える大きな要素になりそうな気がしてる。

 

というわけで全曲最高なんでまだ買ってない方はぜひ買ってください。ここには書いてない特典やらボイスドラマやら(声優か?)たくさんあるので。

 

最後に阿部担のエゴを叫んで終わりとさせてください。

4thシングルもしくは1stアルバム表題曲では、ワンハーフ尺のどこかに阿部くんのソロパートをください!!!!!(結局そこ)