寝ても覚めても

あなたのことばかり。

祝祭

世界で一番推している存在の誕生日、しかも30歳という節目。そんな圧倒的めでたさの前にはどんな言葉も敵わない。なんてタイトルをつけたらいいのかどうしても分からなくて、事実をそのままタイトルにした。

 

メンバーが、ファンが、みんなが阿部くんを想い過ごす日。0:00になった瞬間に一気に放出される祝福の言葉、イラスト、音楽は、眺める間にもどんどん数を増して、そのひとつひとつにもまた阿部くんのことを想った時間が込められているんだと思うと、もう、本当にうれしい。私が。(なぜお前が)

 

先日、私は人生ではじめて挫折をした。いきなりお祝いムードを消し去るような話をしてしまい申し訳ない。よかったら聞いてほしい。

はじめてというと今まで失敗知らずだったかのように聞こえてしまいそうだが全くそんなことはなく、挫折らしきことは何度もあった。でも、先日の出来事を経て、あぁこれが本物かもしれない、と思った。それが具体的に何かここに詳細に書くことはしないが、ざっくりいうと、約2年準備して臨んだ試験に落ちた。

正直なところ実力不足は感じていたし、不合格も覚悟はしていた。だから半分ぐらいは想定通りなのだが、一緒に勉強してきた同期に先を越されたのが結構こたえた。同期は私よりも優秀だし努力できる人だし、想像していなかった結果でもない。でも、今まで一応横並びだった同期が、先をいく存在になって、私はもはやその背中を追うばかりの立場になったのが、想像していたよりもしんどい。

同じだけの時間を過ごしてきたのに、なぜこの差がついてしまったのか、考えない日はない。誰かの背中を見送ることってこんなにつらいのか。「ナミダの海を越えて行け」の歌詞の意味を、ようやく思い知った。久しぶりに聴き直して、ひとりで泣いた。

 

「同期がデビューしていくって、こんな気持ちなのかな」とふと思った。

試験に合格するかどうかは完全に本人の実力次第なのに対し、事務所でデビューできるかどうかなんて本人の努力以外に様々な事情が複雑に絡み合って決まるものだから、一緒にしちゃいけないとは思うが、同期に先を越されるという点はひとまず似ていると思う。デビューなんて、自分じゃどうにもできない要素があまりに多すぎて、試験よりもずっとずっと理不尽だ。だからこそ、今の私に阿部くんが15年かけてデビューを掴んだという事実がずっしりと重い。今までもこの事実を軽く扱ってきたことは絶対にないが、今ようやくその意味を本当に理解できたような気がする。そして、ずっとデビューをあきらめないでアイドルを続けてくれたこと、今もアイドルでいてくれることがいかに稀有で尊いことか、改めて噛みしめる。

ここまでしっかり挫折したのははじめてだから、傷はずっと痛むし、癒えるのは遅いし、また立ち上がって歩き出すのも怖い。でも、何度でも立ち上がりアイドルとして貪欲に上を目指し続けている阿部くんのことを思うと、やっぱりこうしちゃいられないな、という気持ちになる。強くて優しくて聡明な阿部くんのファンとして、このままじゃ終われない。私はまだやりきってないから、また立ち上がって進まなくては。阿部くんに恥じない私でいたい。

 

いっぱい愛されて、いっぱい祝われて、いっぱい笑う阿部くんをたくさん見られて幸せでした。来年の今日こそは、私も願いを叶えていられたらいいな。

30歳のお誕生日おめでとうございます。これからもずっと繋いだ手は離さず、その背中を追いかけさせてください!ずっとずっと大好きです。