先日、大学院を卒業しました。
大学院への進学を決めたのは阿部くんを好きになるより前のことだったし、阿部くんとは専門分野は全然違う。けれど、大学院を卒業したら、少しは近づけるような、そんな気がしていた。
でも実際は全然そんなことなくて。そりゃそうなんだけど、わかってたけど、なおのこともっとずっと遠くに感じた。私が頑張って1センチ進む間に、阿部くんは何メートルも進んでいる。そこには私の想像を絶する努力があるんだ。息をするように努力をする人だから、努力を努力と思わない人だから。とてもあんなふうになれるなんて思わない。でも、近づきたいとはいつも思っている。
最初はその柔和な人柄に惹かれただけだったのに、いつの間にかこんなにも憧れと畏敬を育ててしまって。ずっとその背中は遠くて、眩しい。
駆けても駆けても、縮まることのない距離に天を仰ぐ。重くたれこめた厚い雲の上には、絶対に青空があるってあなたが言うから、今日もそう信じている。
あなたのように、強く、やさしく、しなやかに、貪欲に生きたい。大学院を卒業したことは、あなたを目指す人生の中の、たった一点にすぎない。ここがスタートラインで、まだまだ私は走るよ。
君がスパークルだから 僕を苦しめる
好きとか恋とかファンだとか
そういうのじゃないんだ
君がスパークルだから 僕は生きていける
あーあ なんかもう憧れの人だよ