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27歳、快晴、絶好のアイドル日和

阿部くん、27歳のお誕生日おめでとうございます。

1年前の今日、私はSnow Manのファンクラブに入会し、ベストアーティストで初めて披露されたD.D.を観て、Snow Manを阿部担として本格的に推していくことを決意した。いつからSnow Manのファンか、と訊かれたら2019年11月27日から、と答えることにしている。今日は私にとって、そんな節目の日でもある。

この大切な日を迎えるにあたり、ファンになって1年経ったこのタイミングで阿部くんのどういうところが好きなのか、ちゃんと言葉にしてみたくなってこの記事を書くことにした。

 

 

阿部くんは賢い人だ。同時に、不器用な人でもある。

 

阿部くんは賢い、というのは今やパブリックイメージとして世間に広まりつつある。それは、やはり院卒という肩書きや気象予報士の資格、クイズ番組や朝の情報番組での活躍によるところが大きいだろう。

だけど私はそれ以上に、もっと根本的な、内面的な部分に彼の本当の賢さがあると思っている。それは単なる学力面での頭の良さとは違い、偏差値では測ることができない「自分自身を冷静に俯瞰できる賢さ」だ。

 

Myojo 2020年11月号に掲載された1万字インタビューを読んでいてまず印象的だったのが、人生のあらゆるタイミングで一度立ち止まり、都度自分のおかれている現状、それに対して今自分が抱いている気持ちを丁寧に確認する姿。

当時小学3年生、通っていたダンススクールを通じて初めて体験した芸能の仕事。カメラに映るのが怖い、映りたくないと思っていたのに、ポジション上映らないと分かるとちょっとがっかりした自分がいて、そこで本当はカメラに映りたかった自分に気づいたこと。スクールの先生に勧められるままにジャニーズのオーディションを受けて、受かる気もなかったけど審査をどんどん突破したとき「ここまで来たら入りたい」と思ったこと。高校生のとき、事務所の先輩と交わした何気ない会話がきっかけで、自分にとって勉強はアイデンティティで、それこそがアイドルとしての武器になるかもしれないと考え大学進学を決めたこと。インテリ系アイドルとしての火力不足を感じて気象予報士の資格取得と大学院進学を決意したこと。

普通なら何気なく素通りしてしまいそうな些細な気持ちの変化や、目を背けたくなってしまう問題意識のひとつひとつにちゃんと目を向けて、それを冷静かつ丁寧に分析できる人なのだと思う。その上で弾き出された進むべき方向性は結果大当たりしている。Snow Man、ひいてはジャニーズ随一のインテリキャラ。ジャニーズでありながら院卒で、しかも気象予報士の資格を持っているという意外性はインパクト抜群だ。それがきっかけで舞い込んだ仕事は数知れない。

阿部くんが自分の「これから」を見据えるとき、その念頭には常にアイドルとしての自分、Snow Manの一員としての自分がいる。Snow Manに足りないものは何か、それを補うために自分にできることは何か。冷静かつ客観的で、丁寧な分析は止まることがない。ロジカルな思考に裏打ちされた戦略には、応援に値する信頼性がある。

 

一方、阿部くんは決して器用な人ではない。

実際、各種インタビューで「何かを身につけるのに人一倍時間がかかる」と自ら語っている。1万字インタビューでは「マルチタスクが苦手」とも。これを読んだ時驚いた。アイドルのやっていることなんて、ほとんどがマルチタスクじゃないか、と。ダンスしながら歌って、移動もする。自分の見せ場ではカメラ目線でアピールする。私は阿部くんのパフォーマンスに心底惚れ込んでいるが、その大きな理由のひとつが表情と目線の管理が完璧ということだ。いつ自分が抜かれるか抜かりなく把握していて、その間も歌とダンスが疎かになることはない。もちろんそれは、複数人で映るときも同じ。一緒に映る人と協調しながらも、確実にカメラの向こうにアピールしてくる。マルチタスクをこなすのが苦手なはずの阿部くんが、あのパフォーマンスのレベルに到達するまでどんな努力を重ねてきたのか...考えただけで苦しい、同時に誇らしい。

静かに着実に、ひとつひとつ努力を積み重ね、生まれ持った才能やセンスの壁を壊していく。周囲には、努力しなくても自分以上のパフォーマンスができる人が何人もいて、自分よりも短い時間で、より高いところに一気に駆け上がった人もたくさんいて。その背中を見て腐ったり折れたりするんじゃなくて、それでもなお淡々とやるべきことに向き合うこと。それは決して簡単なことじゃないし誰でもできることじゃない。でも阿部くんはそれができる人だ。

そんな努力の人・阿部くんには、どうしてもずっと苦手なことがある。それは、人に甘えること。優しすぎて、我慢強すぎて、まわりを気遣いすぎて、頑固すぎて、善意で差し伸べられた手を握り返すことすらためらうその姿は、見ていてたまにじれったくもある。ファンはすぐ隣にいて支えることができない。だからちゃんと、メンバーや家族、友人、本当に信頼できる人たちに寄りかかって、辛いときにはちゃんと辛いって言ってほしい。これはいちファンとしてのお願い。その不器用さも含めて、これからも愛したいから。それ以前に倒れられたら困る。

 

最後に、阿部くんはアイドルだ。

苦手を言い訳にせず、ちゃんと向き合って努力で補い、自らの力で道を切り拓く。そんな阿部くんは、どこの世界でも大成していたはずだ。大学院まで修了して、ハイレベルな専門知識を身につけた阿部くんのまわりには、きっと様々な進路を選択した人たちがいたはずで。年齢的にも、就職という選択肢を考えても全くおかしくない。でも、大学院を修了しジャニーズ1本となることに不安はなかったか?という問いに「ないです」ときっぱり言い切っている。あくまで阿部くんはアイドルだ。アイドルとしての武器を身につけるために大学院まで行って、気象予報士の資格も取った。あえて困難な道を選んだのは全て、アイドルとして飛躍するため。そのガッツと覚悟に何度でも痺れる。

不器用で、血の滲むような努力を長年続けて、それでもずっと報われてこなくて、それでも「アイドルは天職です」と笑う阿部くんは眩しい。阿部くんは、ステージの上で幸せになるべき人だ。阿部くんはいろんな顔を持つからつい違う場所に目が向きがちだが、最後は結局ステージの上なのだ。だって阿部くんは、アイドルなのだから。

デビューコンサートで、画面の向こうにいるファンに終始隙あらば手を振り、「繋いだこの手は絶対に離さないで」と呼びかけたその愛情に、できる限りの応援で返したい。返したいと思わせるひたむきさ、愛嬌はきっと天性のものだ。

 

いつでも照れずに全力でアイドルしてくれる阿部くんが大好きだ。

冷静に、着実に努力を重ねられるその強さが大好きだ。

ファンが勝手に繋いだ手を、こちらが離さない限りずっと握っていてくれるあたたかさと揺るぎない覚悟が大好きだ。

キラキラ弾けるその笑顔が大好きだ。

 

雨の日だって悪くない。信じれば、雨は絶対に上がるんだ。

そう教えてくれてありがとう。ずっとアイドルでいてくれてありがとう。

27歳が最高の1年になりますように!