寝ても覚めても

あなたのことばかり。

また、9人で。

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岩本さんが、活動を自粛する。無期限の活動自粛。

個人的には、応援しているグループでこのような事態が起こったのは初めてで、今までにない感情がぐるぐると胸に渦巻いた。

 

あの報道の内容を知った時、これは素通りできない事案だとすぐに察した。

ヤバいことになった、スノは、スノはどうなるんだろう、デビューしたばかりで、これからって時なのに。どうするんだろう。

 今回の件については、批判も擁護もするつもりはない。何も間違えずに、正解だけを選び取って生きていくなんて、人間そんなことはできなくて、それを人に求めるのはおかしいとも思うから、この一件ひとつであれこれ言うことは私にはできない。

 

最終的に事務所が下した決断は、「岩本さんひとりの無期限活動自粛」だった。

 

正直ほっとした。脱退や解散じゃなくてよかった。

処遇がどうなるかなんてファンは想像することしかできないから、どんどん想像が悪い方向に走って最悪のケースも想定していた。

また元に戻れる余地がある、その事実に救われた。

何もなく表に出続けるのも苦しいなと思っていたから、この結果によかった、なんて思ってしまった。

事務所の出した文面から、活動自粛は岩本さんなりのけじめなんだろうと感じた。けじめをつけて、その時が来たら、またSnow Manに帰る。私はファンとして、その日を待とうと決めた。

 

グループの存続は決まったけれど、他のメンバーのことも心配でたまらなかった。

ちゃんとご飯食べて寝てるかな、しょーもないことで笑えてるかな、ひとりで抱え込んだりしてないかな。

ファンは想像することしかできない。だからこそ、本人たちの顔を見て声を聴きたかった。

 

 

そんな中での、CDTV出演。

出演取りやめもありうると思っていたが、当日発表されたタイムテーブルには確かにSnow Manの名前があった。

 

20:15頃、Snow Manが出てきた。

しんと静まりかえったスタジオで、8人が並んでいる。ああ、本当に8人だ。本当に、岩本さんがいない。分かってはいたが、いざ画面で現実を突きつけられると、その事実に打ちのめされる。

真ん中に立つふっかさんが、謝罪の言葉を述べ始めた。大好きな8人が頭を下げた。綺麗に揃ったお辞儀だった。こんなの嫌だ何で謝るのと喚く自分も、これでいいんだと頷く自分も、どっちも本当だった。

 

「彼がしっかり反省し、戻って来られる日まで、Snow Manはこのメンバーで守っていきます」という言葉に、ただならぬ覚悟を感じた。「守る」という言葉は、これまでの人生で幾度となく聞いてきた言葉だが、こんなにも実感と重みを持って受け止めたのは初めてだった。

 

ラウールが自ら曲振りをする。リーダー不在のD.D.の、曲振りをする。

流れ始めたイントロはいつも通りだけど、決定的に足りない。

あの全てを支配するような圧倒的なオーラが、

存在感のあるがっちりした出で立ちが、

無駄のない洗練された踊りが、

胸を震わせる安定した低音が、

足りない。

 

足りないんだけど、8人からは凄まじい覇気を感じた。画面を突き破ってきそうな迫力。

「守っていきます」という言葉がフラッシュバックする。

8人は、Snow Manという、岩本さんが帰ってくるたったひとつの場所を守るべく歌って踊っている。そこは外でもない、自分自身のかけがえのない居場所でもあるから。

 

新曲のKISSIN' MY LIPSの完成度の高さには震えた。椅子を操り脚を上げたり腰を振ったり。目まぐるしく変化するフォーメーションに全編英語の歌詞。

それを妖艶なオーラを纏いさらりとパフォーマンスしてみせる8人はかっこいいと言う他なかった。私はこの人たちに何度だって惚れ直す。間違いない。

曲終わり、カメラに向かってにこにこ手を振るメンバーの姿に、いつもの彼らが垣間見えて泣きそうになった。

 

岩本さんのパートは、他のメンバーが務めた。歌唱はもちろん振り付けも、残せるところは残して。これが、「帰る場所を作る」ってことなのかもしれない。

 

超ハイレベルなパフォーマンス、なのに決定的に要素が足りてない。決定的に要素が足りてないのに、超ハイレベルなパフォーマンス。

これで正解なんだと思う。

Snow Manのパフォーマンスは、9人いないと完成しない。それが分かってよかった。どう考えても9人いないと不完全だ。先頭に岩本さんがいて、一番後ろにふっかさんがいて、同じ歩幅で9人揃ってファンも一緒に歩いていくのがSnow Manだ。だから好きになったんだ。

今回の一件があったからって、岩本さんからもらった幸せが消えるわけじゃない。好きになって日は短いが、この短期間で岩本さんに対して抱いた信頼はこの一件で吹き飛ぶほど薄っぺらいものではない。大丈夫。大丈夫。

 

9人が笑顔で同じステージに上がる日を、信じて待っている。